プレスリリースを書くたびに、何を書くか毎回頭を悩ませていると思います。
今回は、意外とやりがちだけど、実はプレスリリースに書いてはいけないことのうち3点についてまとめてみました。
- ①広告に書くことをそのまま書いてしまう
- ②業界用語、内輪の人にしかわからないことを書いてしまう
- ③面白くない(ネタにできない)ことを書いてしまう
それぞれについて、もう少し詳しくお話します。
①広告に書くことをそのまま書いてしまう
当たり前の話ですが念のため。
いわゆる民法テレビ放送は、公共電波を使った放送であり、総務省管轄である放送法の規制を受けます。
そして、公共電波を使って、いわゆるコマーシャル(CM)の枠を使わず番組内で「公益のためと見せかけた広告」を流してしまうと、ステルスマーケティング(ステマ)として罰せられることになります。
プレスリリースに広告の内容をそのまま書いてしまうということは、この当たり前のことを理解していないとみなされます。「プレスリリースの9割がゴミ箱行き」と言われてしまうのは、ほぼこの原則がわかってないからと言われています。
「広告の依頼ならちゃんとお金を落として広告枠で出してくれ」というのがマスコミの本音でもあります。
②業界用語、内輪の人にしかわからないことを書いてしまう
大前提ではありますが、プレスリリースの目的はPR。そしてPRはパブリックリレーションズ(Public Relations)の略です。
難しく意味を言えば「主体と公衆の望ましい関係を構築・維持する営み」(Wikipedia)となるそうですが、平たく言えば、顧客だけでなく一般の大衆向けに、多くの人に知っていただく活動です。
そして、特にテレビの現場でネタを探している人たちの多くは、専門用語や業界事情に詳しい人ではありません。彼らは一般人の目線で、一般人に伝わる用語を使って丁寧に伝えることのプロですので、彼らに伝える言葉遣いには注意が必要です。
これらの目線で言えば、専門誌向けでなくテレビ向けにプレスリリースを出すのに、一般の人に伝わらない用語を使うというのはナンセンスです。同様にビジネス用語(?)的にカタカナ語をたくさん使ってしまうのも、控えるべきと言えます。
また、その業界では常識であるとされることも、一般大衆にとっては非常識なことです。「◎◎◎◎だから、この商品を作りました。」という中の、◎◎◎◎の部分を省略して書いているプレスリリースをよく見ますが、せっかく良い商品だったとしても、その良さが伝わらない残念なプレスリリースになってしまっているのです。
③面白くない(ネタにできない)ことを書いてしまう
プレスリリースは、テレビや新聞を始めとしたマスコミが、自分が取材をするためのネタとして読みます。
どんなメディアであっても、企画会議を通さないと取材に着手することができません。彼らが企画会議を通すために、ユニークなネタを送ってあげてください。
「◎◎株式会社が、△△という新商品を発売しました。」という文章では、そのユニークさは伝わりません。「その商品を使うと誰がどうなるのか?」という効果効能。さらに「同様の商品と比べて何が違うのか」という差別化要素なども伝えてあげてください。
そして、特にテレビの世界では、効果効能や差別化要素を伝えるための方法も目に見えてユニークであることが重用だったりもします。
以上、プレスリリースに書いてはいけないことについて書かせていただきましたが、どんな内容にするかの方針、または既に書いたプレスリリースについてアドバイスをさせていただく30分の無料相談をお受けしています。
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