マスコミは、プレスリリース以外で何を見て記事を書いているのでしょうか?
正直、プレスリリースはほとんど見られていないというのが現実なのですが、経験および実際に聞いた話から次の3点をポイントに考察してみます。
- ①信用できる情報源を独自に抱えている
- ②ぶっちゃけネット検索。ただし無作為ではない
- ③プレスリリースはピンチヒッターとして使いやすくなった
それぞれについて、もう少し詳しくお話します。
①信用できる情報源を独自に抱えている
予算があるテレビなどは、リサーチャーと言われる常に情報を収集している専門家に依頼していることがあります。ただ、令和時代ではそこに予算が割けなくなってきているので、独自の人脈でネタを仕入れることも多々あるようです。
たとえば、かつて取材したことがある相手に、「最近業界で新しいことなどありませんか?」「面白いお店が出店した情報などお餅ではありませんか?」などのような質問でネタを仕入れることがあるそうです。
聞かれた相手としても、テレビ関係者に声をかけられたら嬉しいですし、誰か知り合いを紹介できたら感謝もいただけてみんながお互いに嬉しい関係が築けます。
逆に言えば、常に彼らの情報源になれるコミュニケーションをとっておくと、自分のお店やサービスで、新しいことを始めるときに、さり気なく情報提供できることもあります。
ただし、気をつけたいのは、「知り合いを出演させるのは避けている」という真面目な方も多いので、あまり仲良くなりすぎてしまうと、かえって出演の機会は少なくなってしまうかもしれません。
②ぶっちゃけネット検索。ただし無作為ではない
いくらでも情報が転がっているインターネットでネタを探していることは、もはや当たり前と言ってよいでしょう。ただ、使い方については、一般人の感覚とはちょっと違うように思います。
既に通っている企画の裏取り的なことであれば、キーワードを絞り込んで検索して探すこともあります。しかし、ゼロベースでネタを考える場合は、信頼の置けるネットニュースや感覚の合うブログなどを定期的にチェックして見つけ出しているようです。
マスコミの視点として重用なのは、ただ単に面白おかしなことを出すだけでなく、きちんと反響を取ることが重用だということです。テレビでもネットニュースでも共通ですが、そのネタを採用して放送、公開したとして「どれだけ反響を取れるか」を気にします。
視聴率やアクセス数が期待できないネタは採用できないのです。そのため、ネット上やSNS上でどれだけ反響が出ているか、というポイントについても気にしてネタ探しをしているのです。
③プレスリリースはピンチヒッターとして使いやすくなった
毎月数百件届くと言われるプレスリリースを、全て熟読する人はいません。
「プレスリリースは定期的に読んで、気になったものはきちんとスクラップしてとっておくようにしている」と言っていた某雑誌の編集長もいらっしゃいましたが、正直ごく少数の意見でしょう。
プレスリリースが真価を発揮するのは、本命の記事が何らかの事情で出せなくなってしまったときのピンチヒッターとしての役割ではないでしょうか。(私がそうでした。。)
特に、PRTIMESやアットプレスなどの普及により、ネットで公開されているプレスリリースは検索で様々なネタをピックアップできます。そして、プレスリリースを出しているということは、「取材を断られにくい」という保証もついているということなので、安心していくらでもネタ探しができるようになったのです。
印刷して封書に入れて送っていた時代には考えられないほど、便利に使えるようになったことで、プレスリリースの活用についても見直す時代になったのかもしれません。
以上、プレスリリース以外のマスコミの情報源について書かせていただきましたが、どんな戦略でマスコミにアプローチするかの方針、または既に書いたプレスリリースについてアドバイスをさせていただく30分の無料相談をお受けしています。
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