プレスリリースは送り続けてこそ意味がある。覚えてもらって掲載確率が上がるロジックとは?

掲載確率を上げるための最重要項目とは?

適切なカタチでプレスリリースを配信すれば、大手メディアが取り上げてくれる可能性もあり、取り扱う商品やサービスの認知度を上げることができます。

しかし、当然のことながら、プレスリリースを1回だけ配信したからといって、取り上げられると思うのは虫が良すぎるというものです。

記者に届くプレスリリースは1日に100件を超えることも珍しくありません。その中で選ばれて記事にしてもらうためには、工夫や運が必要になることは当然です。

そのため、弊社からはまず、1回で採用されることを考えるよりも、毎月とは言わず「年に数回でも良いのでプレスリリースを送り続けてください」とお伝えしています。そして、そのための仕組みを作るお手伝いをさせていただいているつもりです。

記者の記憶に残るための工夫も重要

何度も送ることの重要性をご理解いただけたとしても、特に大手メディアへの掲載を狙うのであれば、送り方にも工夫が必要になります。特に小規模事業者がプレスリリースの掲載確率を上げるためには、実は代表者や開発者のプロフィールを2ページ目に掲載することが重要なポイントになります。

そもそもプレスリリースを受け取って、どんなに良いと思った商品やサービスでも、どのような会社や店舗が開発したのかが解りにくいと、メディアとしては取り上げにくいです。しかし、少なくとも代表や開発者のプロフィールが分かりやすく具体的に書かれていて、人となりがよく分かるようになっていれば、記者は商品取材だけでなく、人物取材のネタ元として今後の取材候補のストックに入れてくれるかもしれません。

そして、プロフィールについては基本的には変わらない情報のため使いまわせることもポイント。例えば1ページ目に載せる新規情報の企画を新商品・サービスの発売時期に合わせて考えたとして、2ページ目にいつも共通の内容を入れ続けることで、記者に「前に見たことがある気がする」と思ってもらえる工夫ができます。

時事ネタとして継続的に送る工夫をする

同じ商品でも、見せ方を変えたプレスリリースを出せることがあります。たとえば、流行のキーワードやスポーツイベント、記念日などに引っ掛けたタイトルをつけることもできます。

「プレスリリースは何度も送りましょう。」と言われたからと言って、商品を変える必要はないのです。同じ商品でも切り口を変えたキャンペーンを打つだけでOKだったります。

また、逆に素早く取り上げる必要のない内容だと、記者もネタとしてストックしているケースがあります。また、ネット掲載を利用してネット上に残しておけば、数か月おいて時節柄が合うタイミングで急に連絡が来たりもします。

季節感も重要な要素です

テレビは実は取材から放映までが急な媒体だったりします。下手をすると「明日取材に行きたい」と連絡が来て、その取材当日に放映されたりしますが、雑誌だと、印刷工程も入るため1ヶ月以上先になることも少なくありません。それゆえにメディアが取り上げたいと思っても、時節柄がズレて見送るときもあるので雑誌を狙うのであれば先出しする意識が重要です。

通常であれば冬に関する商品やサービスなのに、春や夏にプレスリリースを配信しても、メディアとしては取り上げにくいでしょう。季節だけでなく社会的な状況を考えて、掲載の可否を判断することもあります。

プレスリリースは、相手のメディアに合わせたり季節や社会の状況も考えて送らなければいけません。様々なポイントをクリアし効果的な送り方ができれば、メディアへの掲載確率は上がります。