記者は「プレスリリースと書かれたチラシ」が届くことにうんざりしてます。

プレスリリースはチラシではありません!

プレスリリースを書くときにやってしまいがちな注意事項として、売り込み文書にならないようにすることが大事なポイントであり、ただの自社宣伝で終わらないようにすることが大切です。

毎日、『プレスリリース』と書かれた売り込み文書が記者の元にたくさん届き、ゴミ箱に直行しています。記者は売り込み文書にはうんざりしています。記者の気持ちになれば「これを書いた人はわかってないな・・・」という気持ちなのです。

PRってなんの略かご存知でしょうか?

正解は、パブリック・リレーションズ(Public Relations)。意味合いとしては「国家・企業・団体などの組織体または個人が、一般大衆に対して情報を伝播したり情報や意見を受け入れること。」と言われます。

記者は、一般大衆に対して役に立つ情報を届けたいのであり、イチ企業の売上を上げる手先にはなりたくない(タテマエな)のです。メディア、特にマスメディア(大衆媒体)とはそういうものです。

つまり、プレスリリースを受け取る記者の関心は社会的意義にあるのに、自社の新製品や新サービスの売り込みが書かれたチラシを届けても、「我々の役割をわかってない」と思われて無視されると考えましょう。

どんなプレスリリースなら読まれやすいの?

御社の商品やサービスが持つ、社会的貢献性をアピールすると、記者は関心を持ってくれるようになります。例えば、新製品を使用すると生活利便性が向上することや、社会に役立つことなどをアピールすると、記者の心証は良くなります。

また、プレスリリースを受け取る記者は忙しいため、難しい言葉を使って抽象的に書かれた文章だと、記者は途中で読むのをやめてしまいます。プレスリリースの記事を書く時には、多忙な記者の身になって、わかりやすい言葉で具体的に表現することが大切になります。読みやすい文章だと、最後まで読んでもらえる可能性が大きく高まります。

情報の絞り込み、コンセプトの練り込みが重要

プレスリリースを書く際には、新製品や新サービスのアピールポイントを絞り込むことも大事になってきます。セールスポイントが多過ぎると、記事を読んでいる記者は「何を言っているのだろう?」と頭が混乱してやはりゴミ箱に行ってしまいかねないので、アピールポイントをできれば1つ、多くても2つか3つ程度に絞り込み、それを徹底的に訴えるようにすることがポイントです。

最後に、そのプレスリリースが読んでもらえるかどうかにおいて最も重要なのが、タイトルです。タイトルは適当につけるのではなく、記者が本文を読んでみたくなるようなタイトルにすることが大事になります。

いかに本文の内容が優れていても、記者が望まないことをタイトルに書くとやはりマイナスイメージです。ここでも社会的貢献性(とユニークさ)を意識しながら、タイトルの考案は本文を作成する時と同じくらいの時間をかけて、じっくりと考えるようにします。

また、タイトルは専門用語を使わずに、誰でもわかる簡単な言葉を使用することも大事なポイントになります。